ハリネズミフード食べ比べ

ハリ飼いあるあるとしてよくあげられるものの一つに「ハリネズミの偏食問題」がある。彼らは以外にグルメな動物で、気に入ったものしか食べない。お腹が空いていても、好きなものでなければ食べずにハンストみたいなことをする。

我が家のマロンもかなりの偏食で、なぜか他のハリネズミが嬉々として喜ぶミルワームを断固として食べない。乾燥タイプも生タイプも断固拒否する。更におやつとして与えると喜ぶと言われているチーズや果物をあげても食べない。マロンはカリカリフード一筋なのである。

私も白米至上主義者なので主食一辺倒という気持ちはわからなくもないが、一種類のフードしか食べないという状態はなんとかしたい。そのフードが生産中止になった場合、とても困ったことになるためだ。特にマロンのフードは輸入品だ。買いだめはしてあるものの、手に入らなくなる場合もある。

そんな訳で色々なフードを買ってきては混ぜ合わせてみて反応をみているのだが「これは食べない」と決めたら絶対に食べないマロン。食べかけ状態のフードがたまっていき、最後は賞味期限を迎えて泣く泣く処分する…ということを繰り返していた。

そんな時、ネットで「ハリネズミお試しフードセット」というものを見つけた。

人気のハリネズミフード5種類を少しずつ(20gずつ)試すことができるというありがたい商品で、それぞれのフードの特徴を記載したプリントも入っている。早速注文し、それぞれのフードに対するマロンの反応を観察した。

成分・値段などは添付されていたプリントのものをそのまま記載しています。
ネットショップとグラム数&販売価格が異なる場合がありますのでご確認ください。

1.ハリネズミフードBasic(Brisky社):2,000円(623g) 
成分:タンパク質28%/脂肪5%/繊維8%/ビタミンA 6578IU/kg/カルシウム1-2%以上

粒は大きめ。消化がよく、太り過ぎも防止してくれるとのこと。これはまあまあ食べてくれた。


2.ハリネズミフードMagic(Brisky社):2,000円(543g) 
成分:タンパク質30%/脂肪12%/繊維3.5%/タウリン0.1%

塊が大きく、硬さもそれなりにある。水でふやかした方がよいのだろうが、マロンはふやかすと食べてくれないので、ハンマーで砕いてから与えた。これは比較的よく食べてくれた。100%天然成分で、ベビーからアダルト(3歳くらい)までの成長期に最適とのことなので、若干カロリー高めなのかもしれない。


3.ハリネズミフード(三晃商会): 800円(300g)
成分:タンパク質30%以上/脂肪10%以上/繊維9%以下/灰分7%以上/カルシウム1.5%以上

三晃商会さんはハリネズミ砂でお世話になっている。しかし、フードの食いつきはイマイチ…。日本製で供給も安定しているから食べてくれるとありがたかったのだが。残念。


4.ハリネズミフォーミュラ(Sunseed社):2,000円(709g) 
成分:タンパク質37%/脂肪7%/繊維12%/ビタミンA 10.000IU/kg/カルシウム1.45-1.95%

粒が細長くて小さく食べやすそうだが、マロンはあまり好まなかった。
便の色が黒くなることがあるらしいが混ぜて与えていたせいかあまり変化はみられなかった。


5.インセクティボアダイエット(Mazuri): 1,200円(623g)
成分:タンパク質28%以上/脂肪11%以上/繊維質13%以下/灰分8%以下

食虫目動物専用フード。粒がとても小さい。ブリーダーさんのところではこれをずっと食していたらしいが、なぜか全く食べなくなってしまった。どんなに混ぜ合わせてもこれだけは絶対に残す。食べ飽きたということだろうか。

最後にマロンの主食「ヘッジホッグダイエット」。

ヘッジホッグダイエット(LabDiet): 1,000円(1.5kg)
成分:タンパク質38% /脂肪20%/繊維4.0%/水分7.5%/ビタミンA 12000AU/kg

粒は大きめで硬さもあるが、マロンはこれをバリバリと食べるのが好き。(ふやかすと食べない。)

マロンの好みの傾向として

1.粒は大きい方が好き
2.食感はある程度硬さが欲しい
3.タンパク質高め

というのがわかってきた。やっぱりイモムシ系ではなく甲虫系が好きなのかも…。
とりあえずBrisky社のフードを買って今のフードに混ぜて与えてみようかと思っている。

ハリネズミの抜け針

最近マロンの針がよく抜ける。今朝もケージを掃除していたら2本ほど針が落ちていた。しかし、ハゲてきている感じはしないはないので、春になり針が活発に生え変わりしているということなのかもしれない。そういえば昨年の春も針がよく抜けたので心配したような気がする。

針が抜けてもその分、新しい針が生えてきていれば特に心配することはない。ハリネズミの針は毛が硬化したものなので、毛と同じように自然に生え変わりをする。ただ、一気にごっそり抜けたり、ハゲ状の部分ができてしまっている場合は、ダニ感染か皮膚病の可能性があるそうなので病院で診てもらった方が良いだろう。

マロンを飼い始めてから今日までに抜けた針の数を数えてみたら、全部で91本あった。

掃除機などで吸ってしまって回収していないものもあるだろうから、一年半で大体100本以上は抜け替わっている計算になるだろうか。

ちなみにマロンの針は体をぽりぽり掻いた時とか、パンパンに針ボールになった時に抜け落ちたりしている。部屋さんぽをさせた際は必ず抜け針がないか確認するようにしているが、それでも見落とすことがあり、夫が悲鳴をあげたりしている。(なぜか一番家にいない夫がふむ…。)

初めての外さんぽ

ぽかぽか春の陽気に誘われて、マロンを連れて近くの川まで桜を見に行った。このペースだと、入学式シーズンにはもう葉桜だろうな…と思うくらいの花盛り。

外の空気の匂いが気になるのか、しきりに寝袋から顔を出して外を見ようとするマロン。

もしかしたら外を歩いたりするのかな…と思い寝袋を原っぱにおいてみた。

寝袋の外を見ながら鼻をふんふんふん…。出てきそうでなかなか出てこない。気にはなっているようだが、かなり警戒しているようだ。

5分くらいしてようやく外へ。ぽてぽてと歩きだす。

なんとなく、日陰を目指して猛ダッシュで走ったりするんじゃないか…なんて思っていたのだが全く走り出すそぶりはみせず。

近場をくるりと見回ると「周囲に異常なし!」と安心したのか寝袋の方へ戻ってきた。

やっぱりここが一番!(やっぱりインドア系男子だった。)

顔にアワアワ

朝マロンを抱き上げると、なんだかおじいさんのような顔になっていた。

おそらく昨夜、アンティングをして泡を顔につけた状態で砂浴びをしたのだろう。目の周りの毛に砂がくっついて固まっている。本人も(自分でやっておきながら)気になったらしく、引っ掻いた形跡がある。

このままだとまた引っ掻くかもしれないのでお風呂へGO。冬のお風呂は風邪をひかせないよう、入浴前に部屋をポカポカに温めておくことが大切だ。

気持ち的には頭からシャワーをかけてしまいたいところだが、耳から水が入ると肺炎を起こしたりする場合もあるそうなのでそれはできない。それに水が苦手なハリネズミ には相当なストレスにもなるだろう。

なので、足湯をさせながらそのお湯がついた指で顔の周りの固まりをゆるめていくことにした。アンティングの泡はお湯につけるとヤマト糊みたいな感じになるので、針についた場合はつまんで簡単に取れるようになるのだが、今回は顔。指でつまむのは嫌がって怒るので、自分で拭き取ってもらうことにした。

泡の固まりがのり状にゆるまってきたら、鼻先を乾いたタオルで包む。するとマロンはいつものように大好きな穴掘り遊びを始める。

鼻先をタオルに突っ込んで遊んでいるうちに、ゆるんだ固まりがうまくとれた。

なんかさっぱりしたよー。

お風呂の後は貪るように食べ、

そして寝る。

今日もマロンは元気です。

ハリネズミのおうち

マロン君を飼い始めてもうすぐ1年。病気も怪我もなく、すくすく大きくなっている(若干なりすぎ…)…ということで、マロン君の飼育環境をご紹介。

<ケージ>

金属製のシャトルケージと水槽タイプ、どちらにもメリット・デメリットがある。

シャトルケージ:風通しが良いが、冬の寒さ対策がむずかしい

水槽:保温性が高く、透明なので観察しやすいが、重くて熱や湿気がこもりやすい

どちらにしようか悩んだのだが、我が家は玄関ポーチに置くので、保温性を重視して水槽にした。使用している水槽はオールガラス水槽 アクロ60N

飼い始めて1年経ち、水槽にしてよかった!と思ったのは外に砂が飛び散らないことだ。マロンはかなり盛大に砂遊びをするのでケージタイプだったら玄関ポーチが砂だらけになってしまっただろう。

水槽サイズは60×30×36cm。理想的には横幅90cmはあった方がよいのだが、このサイズになると我が家の玄関ポーチには置けなくなってしまうので断念。その代わりに運動不足にならによう、家にいる時は部屋の一角を区切って自由に歩けるようにしている。

ハリネズミは夜行性というが、我が家のマロン君は早朝〜10時くらいに最も活発になる。午前中は大好きなスリッパに潜って遊んだり、ハウスの中を掘り返したり、時々脱走したり…と気ままに過ごしている。

あまりこんな飼い方(部屋飼い)をしている人はいないのかもしれないが、マロンは砂場で以外排泄をしないので今の所困ったことはない。ただ、砂は散るのでケージに戻した後は毎日お掃除が必要。

<床材>

床材もコーンリター、人口芝、チップ、ペットシーツなど様々なものがありそれぞれにメリット・デメリットがあるが、我が家はペットシーツ→100均のランチョンマットに落ち着いた。

ペットシーツは見た目は微妙だが、毎日取り替えることができるのでダニがわきにくいというメリットがある。私は重度のダニアレルギーなのでダニだけは勘弁!と、実用重視でペットシーツをセレクト。しばらくペットシーツ運用していたのだが、一週間くらいするとマロンがペットシーツを引っ掻いてボロボロにし始めた。中にある吸水用のゼリーとかを誤飲したら大変!と慌てて撤去。でもガラス面むき出しのままでは足が痛いし冷たいだろうな…ととりあえず手元にあった布を敷いたのだが、思いの外これがよかった。見た目も可愛いし、砂場との境界がはっきりわかるのでトイレがほぼ完璧になったのだ。そんな訳で、100均で10枚ほどランチョンマットを買ってきてそれを毎日取り替えている。毎日水槽を拭き掃除できるのでダニもわかない。

<暖房器具>

ハリネズミは寒さに弱い動物なので、日本で飼う際には温度管理が重要。暖房器具としては暖突のMサイズを電子サーモスタットにくっつけて、30度に設定し、常にケージ内が28度くらいになるようにしている。

暖突は、100均にある金属製のネット(ちょうど60cm×30cm)に固定して使用。

それを100均の「ネット専用フック」で四隅を固定し、水槽の淵に引っ掛けて蓋をしている。

<ねぐら>

ねぐらはSANKO とびばこハウスを使用。カビ防止のため天気のよい日には天日干ししている。

<トイレ>

トイレは、三晃商会のハリネズミスロープトイレに、同じく三晃商会のハリネズミ用トイレ砂ハリネズミサンドを入れて使用。

パッケージをみるとだいぶ大きなトイレだなと思うかもしれないが、成長するとこんな感じになるので、これくらいのサイズは必要かと。(うちの子が大きいだけかもしれないが…。)

以上、マロン君のおうち紹介でした。

※あくまで我が家の飼育環境ということで、これがオススメという訳ではありません。
住んでいる地域や、家、そしてハリネズミの性格によって飼育環境は変わってくると思うので、色々試行錯誤して、その子にあったおうちを作ってあげてくださいね。

ハリネズミの寝袋

9月に入った途端、急に涼しくなったような気がする。朝晩はそれなりに冷えるようになったので、マロン君にも寝袋を用意することに。

小動物用の寝袋。イラストから予想するに、フェレット、インコ、うさぎなんかに使用することをイメージしているのだと思われる。うちのマロン君はハリネズミとしては割と大きい方なのでこれくらいのサイズの方が広々できるかなと思い買ったのだが…わりとぴったりサイズだった。(そして、最近人目を気にせず餌を食べるようになったマロン…。)

この寝袋、両はしに輪っかがついており、吊るして使用することもできる。(このあたりが多分フェレット仕様。)なので、革紐をつけてポシェットみたいに使用することも可能。試しに近場を一緒に散歩してみたが、やはり匂いで外に出ていることがわかるのかしきりに鼻をフンフンさせて様子を伺っていた。娘は念願のペットとお散歩ができて大喜びだった。

これから散歩が気持ちいい季節になるし、たまに一緒にお出かけするのも楽しいかもしれない。まあ、マロン的にはおうちで静かに寝袋に潜っている方がいいのだと思うけれど。

ハリネズミの爪切り

今日は娘と2人がかりでマロンの爪切りを実施。お風呂はだいぶ慣れたが、爪切りはまだ嫌がるので娘との連携プレーが必要なのだ。

使っている爪切りバサミはウサギ・フェレット様のもの。

1.1人がマロンを膝に乗せ、撫でながら針ボール解除してくれるのを待つ。

2.針ボールオープンしたタイミングで、爪を切りたい足を優しく掴む。今回は後ろ足。顔、前足、後ろ足の順番に出てくるので焦らず気長に待つ。

3.足を掴むとまた針ボールになろうとするので、1人が脇を撫でて気を紛らわしながら、もう1人が手早く切る。焦って深爪しないよう気をつけよう。

一度爪を切ると、警戒して針ボール状態をなかなか解除しなくなるので、一度に一足が限度。

終わった後はスリッパの中でリラックス!

泡が固まると…

マロンを抱き上げると、あごの下に大きな塊がくっついているのに気がついた。おそらく昨日あたりアンティングしてくっつけたものだろう。アンティングした泡は時間が経つとノリみたいにカチカチに固まってしまうから厄介だ。

さらに厄介なのは自分で泡をくっつけといて、それが固まると気になるらしく、取ろうとしてかきむしってしまうことだ。何度かひっかきすぎて出血したことがある。蒸しタオルで拭いてとってあげようと試みたが、針ではなく毛のところにこびりついているため拭き取るくらいではとれない。仕方がないのでお風呂へ。固まった泡はお湯につけると溶けてゆるくなってくるので、なでるように根気よく洗う。足湯はまんざらでもないマロン君。針を立てずにわりとおとなしくしてくれるので助かる。

お風呂上がり。あご下の塊がとれて、白いもふもふの毛が復活。

さっぱりしたでしょ?でも本人的には不本意なのかもしれない。

そんなに好きって訳じゃないんだよ、お風呂…とでもいいたそうなぶすっとしたお顔。

でもすっきりしたのは確かかな、と納得してくれたかしらね。

ハリネズミのアンティング

ハリネズミの不思議な習性、アンティング。未知の匂いに出会った時、その匂いを身にまとうために行うとも言われているが、正確にはまだわからないらしい。

食っちゃ寝生活のマロンはあまりアンティングをしないのだが、今日はいい感じのアワアワ写真が撮れたのでご紹介。

部屋散歩中、ダイニングテーブル下の娘の足元に未知の匂いを発見。(何食べこぼしたんだよ、娘…。)

おもむろにカーペットに噛みつき始めたマロン。穴があくんじゃないかって噛み付いてくらい引っ張る。

鼻、潰れてるよ。

そして口からアワアワをだして、体をよじらせながらヌリヌリ。

うまく塗れた!と満足そうな顔。

この泡、時間が経つとチューブ糊みたいに固まってしまう。せっかく綺麗にぬれたのに申し訳ないが、ガーゼで拭き取らせてもらうことに。

ほっぺにアワアワ残ってますよ。

ハリネズミのお風呂

季節の変わり目のせいか、最近マロンのフケが増えた。毎夜砂浴びはしているし、定期的にブラッシングもしているのだが、針と針の隙間に挟まったフケが取りきれておらず、抱き上げるたびに白い粉がハラハラと落ちる。

暖かくなってきたし、今後のことも考えて一度お風呂を試してみることにした。水が苦手なハリネズミにとってはストレスになる可能性があるので、体調がよく、機嫌も良い時に短時間で入れることが大切だ。

1.湯冷めして風邪をひかないよう、部屋全体を常夏状態になるよう暖めておく。

2.たらいかシンクに少しだけぬるま湯をはる。温度は人肌より少しだけ温かいくらいが良いらしい。(37度くらいかな。)

3.水位はハリネズミの足とお腹が少しつかるくらい。今回は初回なので1センチ以下にした。

4.両手で抱き上げ、そっとハリネズミを入れる。始めてのお水だったが、マロン君は怖がることなく、興味津々で歩き回っていた。

5.やさしく手でお湯をかけながら、針にそって撫でるように洗う。石鹸やシャンプーは基本的に使わない方がよいとのこと。(イヌ・ネコ・人用のものだと成分的に強すぎるため。)どうしても使いたい場合は、獣医さんに相談してから。

6.仕上げに綺麗なお湯で体全体を流す。顔に水がかからないように気をつけてあげよう。

7.流し終わったら、タオルでくるみ、こすらず、やさしくおさえるようにして水分をとる。乾いたタオルを2〜3枚使ってあげるとしっかりとれる。

生まれて初めてのお風呂。相当なストレスになるのではないかと心配したが、マロンは針を立てることもなく、怯えて震えることもなく終始ご機嫌だった。わりと嫌いじゃないのかもしれない。針の間に詰まってたフケが取れて綺麗な大福肌がお目見え。

すっきり男前になりましたな。

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