ハリネズミはフケがでやすいらしく、ハリの根元を見ると古い皮膚がくっついていることがある。小さい頃から水に慣れているような子は定期的にお風呂に入れることも可能だが、生まれてこのかた水に入ったことのないマロンには大きなストレスになる。
そんな訳で、マロンには砂風呂を用意し、自分でお風呂に入ってもらうようにしている。マロンの砂浴びの仕方はなかなか激しい。まず、砂の上に仰向けに寝っ転がり、コロコロ転がったと思うと、フシュッと丸くなり、次の瞬間思いっきり体を伸ばす。針の隙間に砂粒を入れ、それで皮膚を刺激しているのだろう。ひとしきり転がった後は、水からあがった犬のようにブルブルと体をふるわし、砂を落とす。(おかげでケージの中は砂だらけ…。)
毎日こんな感じで砂浴びをしているため、基本的に皮膚は清潔だと思うのだが、針の間に挟まった(というか刺さった)フケは取りきれていなかったりする。なので我が家では、抱いてて「ちょっとフケっぽいな」と感じた時に、歯ブラシを使ってブラッシングしている。
使っている歯ブラシは、歯槽膿漏患者が使っているような、豚毛のやわらかいもの。我が家で一番高い歯ブラシだ。その歯ブラシで優しく毛並み…というか針並みにそってブラッシングすると、マロンも気持ち良いらしく大人しくされるがままになっている。
ハリネズミの皮膚は大福もちの皮のようにとても柔らかいので、傷つけないように、優しく、決してやりすぎない程度のブラッシングにとどめることが大切だ。大きなフケがくっついていると、ついついとりたくなってしまうがぐっと我慢。うっかり針並みに逆らってブラッシングしてしまうと、かなり不快らしく怒られてしまう。
ブラッシングの後はどことなくスッキリした顔をしているマロン君。
ちなみに、砂風呂はトイレでもあるのだが、うんちやおしっこがある時には絶対に砂浴びをしない。新しい砂をいれておいてやると、「わーい!」という感じに盛大に砂浴びをし、その後うんちやおしっこをする。(そしてそれが新しい砂に変わるまでは砂浴びはしない。)やはりハリネズミは清潔好きなのだと思う。